AIでここまできた!「目」を持ったコンピュータ

画像・映像の解析におけるAI活用事例を見る

神崎 洋治/2018.8.13

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カメラの映像から来店客の行動を追跡できるようになった

「富士山は次、いつ噴火しますか?」「愛とはなんですか?」

 2014年、ソフトバンクが発表した会話ロボット「Pepper」の技術者向けイベントでのこと。披露されたPepperはインターネットで米国にある人工知能(AI)「IBM Watson」とつながっており、来場者の質問に対してPepperを通じてIBM Watsonが回答するという、当時としては実に未来的なデモが特別に行われた。

 米国のテレビ番組でクイズ王に勝利した“モノ知り”コンピュータのIBM Watsonと会話する機会など、ジャーナリストであってもまだ少なかった頃の話である。日本語版Watsonも、もちろんなかった。そのWatsonとロボットを介して会話し、質問できるというのだから、がぜん注目を集めた。

 そのとき一般の来場者から出てきた質問が冒頭のものだ。私は少々驚いたが、「これが、人々が現にAIに対して抱く期待なのだ」と理解した。

 この記事をお読みの読者は、AIが全知全能のコンピュータではないことを理解していると思う。また、AIに対する大きな期待が、一部で幻想を生んでいることもご存じだろう。