「サムスンの大型投資、良いニュースですね。これで李在鎔副会長の裁判にも良い影響がありそうですね?」

 司会者がこう尋ねたのだ。投資計画と裁判を結びつけて話したのだ。

 これに対するゲストコメンテーターの答えにものけぞった。

 「そうですね。難しいですね。これで執行猶予付き判決が出たら、『何だ、投資を増やすなど政府の経済活性化策に協力したからか!』という批判が出ますね」

 「でも、実刑判決だったら、『せっかくあんなに投資を決めたのに』という声も強いでしょうね」

 こういう受け止め方もあるのだ。

 サムスンの投資、雇用計画発表はあくまで民間企業の事業計画発表であるはずだ。だが、どうも、その狙いも、受け止め方も、そう単純にはいかないようだ。

 今の韓国では、サムスンは、大きな社会的期待を担う一方で、何をしてもその意図を深読みされ、疑いの視線を向けられてしまうのだ。