ビッグマッチが目白押しのPO1の一方で……

 ただし、そのシステムは複雑だ。

1) 7月末から翌年3月中旬までが「レギュラーコンペティション」と呼ばれ、16チームが30試合ずつ戦う。16位のチームだけ、ここでシーズンが終わり、2部リーグに降格する。

2) 上位6チームは「プレーオフ1」に進み、各チーム10試合を戦う。「レギュラーコンペティション」で得た勝ち点は半分だけ「プレーオフ1」に持ち越される。

1位=優勝、及びCL(チャンピオンズリーグ)グループリーグストレートイン
2位=CL予選出場資格を得る
3位=EL(ヨーロッパリーグ)予選出場資格を得る
4位=「プレーオフ2」の勝者と「テストマッチ(後述)」を戦う

3) レギュラーコンペティション7位から15位の9チームに、2部リーグの2位から4位の3チームを加えた12チームが「プレーオフ2」に進む。この12チームがAグループ、Bグループ2つに分かれてリーグ戦をし(総当たりの全30試合)、両グループ1位のチームが決勝戦を戦う。この勝者が「テストマッチ」に進む。

4) 「テストマッチ」は1試合だけ。「プレーオフ1」の4位チームのホームスタジアムで戦う。この勝者がEL予選出場資格を得る。

 メリットは「プレーオフ1」という選ばれし者の舞台だ。3月下旬から5月上旬の短期集中リーグは非常にインテンシティが高く、競技力向上に貢献している。ベルギーには「G5」と呼ばれる5大クラブがあるが、昨季はアンデルレヒト、クラブ・ブルージュ、スタンダール、ヘント、ヘンクの「G5」が全て「プレーオフ1」に進み、毎節、ビッグゲームばかりになった。
 メディア、ファンからの注目度は高く、「檜舞台」と呼ぶに相応しいムードにスタジアムが包まれる。「プレーオフ1」で揉まれたチームがCL、ELの場でも勝負強さを見せるようになり、ベルギーリーグのランキングを上げた。

 デメリットは「レギュラーコンペティション」の価値低下。そして「プレーオフ2」の盛り上がりの無さだ。
「G5」に属するほとんどのチームにとって「レギュラーコンペティション」は「プレーオフ1に向けた調整の場」になってしまっている。また、「プレーオフ2」には、かすかにELへの道が開かれているものの、選手のモチベーションは低く、観客も減ってしまう。「プレーオフ2」のスタジアムには、シーズンオフの雰囲気が漂っている。