(英エコノミスト誌 2018年8月4日号)

EU首脳会議、移民問題で合意 「もはや孤独ではない」と伊首相

ベルギー・ブリュッセルで行われた欧州連合首脳会議で、欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長(EU大統領、左)、スペインのペドロ・サンチェス首相(右)と話すドイツのアンゲラ・メルケル首相(中央、2018年6月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / Ludovic MARIN〔AFPBB News

 今夏ドイツを訪れる人はきっと、人々が良い暮らしをしている国だと思うだろう。

 木漏れ日の降り注ぐビアガーデンからは、穏やかなおしゃべりやグラスのかち合う音が聞こえてくる。

 ライン川では、輸出される品物を積んだ船がバタバタと音を立てて進んでいる。

 羽振りの良さそうな人たちが新しい自動車や、洒落ているうえに正確に運航されている鉄道に乗り込み、湖や海辺のリゾート地に出かけていく。

 しかし、このように満足しているように見える地元の人々と会話を始めたら、この国は落ちぶれていくと言われるかもしれない。

 まず、サッカーのワールドカップ(W杯)で代表チームが惨めな敗北を喫したことが陰鬱な調子で考察され、産業界を覆う不吉な黒雲や政治の不安定さに話が飛ぶかもしれない。

 ひょっとしたら、最近やって来た多くの移民を社会に統合させることの難しさも語られるかもしれない。はてさて、これは本当に同じ国の話なのだろうか。