「この1年ほどでメルカリに出品したいという利用者が増えていて、メルカリ効果を感じている。時計が分かりやすい事例で、押入れの奥にしまっておいたものなどを、ベルトを換えてからメルカリに出品したいという理由で当社を利用される方が増えている。時計の取引は1.5倍にもなった」

 消費者の変化としては、出品前に修理をする人が増えていることの背景が議論された。「たとえ売るモノでも、相手に対してプレゼントをする気持ちの方が多いのではないか。届いた品と一緒にお手紙が入っていることもある」と山本氏。また、小泉氏は、「送った人と受け取った人の相互評価の制度がプラットフォームにあるので、きれいにして出品すると値段が上がる。それがそうした行動につながっているのでは」と推測する。

 パネルディスカッションの最後は、社会への影響をテーマに各登壇者が以下のように総括した。

「家の中のモノの7割が非稼働といわれている。高いものを買わなくてもそれらが循環して生活の豊かさの体感が上がるようにし、もっと見える化したい。今後はよりサスティナブルな社会に向かっていくのではないか」(小泉氏)

「靴の修理は靴の平均価格が通常8000円ほどなのに対して、最近は1万円以上の靴の方が増えている。長く使う前提で付加価値の高いものを買う傾向にある」(迫氏)

「“中古品”市場は決して新しくはないが、周辺市場まで広まったのはフリマアプリの影響が大きい。リペア関連市場は今後もっと拡大する可能性がある」(山本氏)

 今回の調査報告会では、元来からあったリセールの市場にフリマアプリが登場したことで、人々の利用機会や頻度が増え、また、リユースやリペアの行動があらわれていることが明らかになった。さらに新しい価値や需要が生まれてくるのか、この先も注目したい。