中国の爆撃機が台湾周辺や宮古海峡を飛行、台湾機が緊急発進

台湾南のバシー海峡と日本の宮古海峡上空を飛行したとされる中国軍のH6爆撃機(右)と、台湾軍のF16戦闘機。台湾国防部(国防省)公開(2018年5月25日撮影・公開、資料写真)。(c)AFP PHOTO /Taiwan Defence Ministry〔AFPBB News

 中国は軍事力を大増強してアジアから中東、アフリカに至るまで威嚇外交を展開し、自国の覇権拡大によって米国主導の国際秩序を突き崩すことを企図している──。米国のトランプ政権に近い中国問題の有力専門家から、習近平政権下の中国の世界戦略についてこんな厳しい見解が表明された。

 この専門家はトランプ政権の国務省高官に近く任命されるという観測もあり、米国の対中政策が超党派で硬化してきた現在、その見解はワシントンの広い層から注視されている。

ブルーメンソール氏の見解に注目が集まる理由

 米国ワシントンの大手民間研究機関「AEI」(アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート)は8月初め、アジア研究部長で中国問題専門家のダン・ブルーメンソール氏による「中国の世界規模の軍事拡張」と題する論文を発表した。

 同氏はこれまで連邦議会の上下両院の外交委員会や軍事委員会の中国の動向に関する公聴会にたびたび証人として招かれ、中国の軍事や戦略について証言してきた。今回の論文はその証言類を集約した形となっている。

 ブルーメンソール氏は中国の対外戦略や軍事動向に関する全米有数の専門家で、2代目ブッシュ政権では2001年から2004年まで国防総省の中国部長を務めた。その後は議会の政策諮問機関の米中経済安保調査委員会で委員長や委員を歴任し、現在はAEIのアジア研究部長として中国問題を中心に研究活動を続けている。