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イノベーション
2018.08.09

本当は恐ろしい? ルンバとアレクサのマリアージュ
IoT時代、<個人情報の種類と収集の仕方>が変わる

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 ルンバとアレクサの絶妙なマリアージュによって、企業のAIが「目」と「耳」を使って収集するかもしれない個人情報。

 今年5月に欧州連合(EC)で施行された「一般データ保護規制(GDPR)」や日本政府が導入を検討している「情報銀行」認定制度*2に見られる、『定型化された個人情報を企業側からお客さま側に戻すという考え方の前提』は、もはや牧歌的というか、周回遅れになってしまっていることには注意が必要だ。

「個人情報保護の法規制のスピード」よりも「AIやIoTによる破壊的イノベーションのスピード」の方がはるかに速いのは今に始まったことではない。

*2:日本政府が2018年秋にも導入を進める施策。まず、個人情報をお客さま自身が管理できる「パーソナルデータストア(PDS)」と呼ばれる仕組みを構築、お客さまからPDSの預託を受けた「情報銀行」がデータ提供先をマネージすることで得られる便益をお客さまに戻す仕組み。

ユーザーが自己責任で備えるべき「プランB」とは

「スマートホーム」のみならず「自動運転」も「スマートシティ」も、人々の「体験」を変え、新たな「習慣」となって過去のライフスタイルを塗り替える。

 しかし、「光」のある所には必ず「陰」があるように、物事には「利」の部分が大きければ大きいほど、「害」の部分が余計に際立ってくるという傾向があると考えるのはアイロニックに過ぎるだろうか。

 分かりやすい例を挙げよう。

 著者は登山が大の趣味だが、3000m級の稜線歩きのエクストリームなワクワク体験の背景には、死と紙一重の滑落や天候の急変など、潜在的に事故や遭難のリスクが常に付きまとう。

北アルプス・剱岳(標高2999m)の難所「カニのタテバイ」上部から前劔・劔御前の岩稜を望む。(著者撮影)

 そう考えると、登山とIoTがもたらす体験の未来予想図は、エモーショナルな高揚感も大きい分、「リスクに対しては自己責任が原則」という点で似通っているのかもしれない。

 初心者は無知であるがゆえに、概ねリスクを軽視しがちだ。

 一方で、経験豊かな登山者は、エクストリームな稜線歩きを満喫しながらも、頭の片隅の何処かでワーストシナリオに対する「プランB」を周到に準備しているものだ。

 IoT時代、<企業の個人情報の種類と収集の仕方>が変わる。

 その時、私たちユーザー側が自己責任で備える「プランB」はどんなものになるべきだろうか。

JBPRESS

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