(英エコノミスト誌 2018年7月28日号)

アップルが新本社併設の「スティーブ・ジョブズ・シアター」お披露目 米

米アップルの新本社「アップルパーク」に併設された「スティーブ・ジョブズ・シアター」。カリフォルニア州クパチーノにて(2017年9月12日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan〔AFPBB News

アップルの新本社建築工事は建設業界に1万3000人分の新規雇用をもたらした。

 ハイテク産業の歴史を描写する一般的な方法は、製品のサイクルに沿って説明することだ。1990年代はパソコンの時代だった。

 そしてインターネットとその関連サービスが登場し、続いてモバイル通信機器が普及した。今日では、人工知能(AI)の姿がおぼろげに見えている。

 しかし、これとは違う見方もある。ハイテク業界は利益をとにかく貯め込む時代から再投資する時代へと転換しつつある、という見方だ。

 雑な物差しではあるが、米国ハイテク業界の市場時価総額最上位5社の物理的な足跡に目を向けてみよう。

 10年前には、これらの5社が占有する土地の面積はニューヨーク市のセントラル・パークの1.5倍ほどだった。

 ところがその後、投資が派手に行われてきたことから、今日の専有面積はその10倍(5500万平方メートル)に拡大し、マンハッタン島とおおむね同じ広さになっている。この利益再投資へのシフトは劇的だ。

 このスペースの5分の2が、アマゾン・ドット・コム1社で占められている。グランド・セントラル駅より南の地域をほぼすべて使用している計算だ。