(英エコノミスト誌 2018年7月21日号)

G20閉幕、貿易摩擦が世界経済の成長脅かすと警告

アルゼンチン首都ブエノスアイレスで開かれた20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の様子。G20広報事務局提供(2018年7月22日公開)。(c)AFP PHOTO / G20 PRESS OFFICE〔AFPBB News

それでも中国は、求めている安心感を得られないかもしれない。

 7月16日に北京で開催された、欧州連合(EU)と中国の目覚ましい首脳会議は、中国が抱く対EU観の転換点を告げた。

 EUでは、時折きしみ音を立てながらも、ルールと法律が5億人の市民をまとめている。中国の指導者たちは、法の支配を創設の原則として信奉する政治機構を見下している。

 中国共産党はむしろ、「法による支配」について語ることを好む。ルールとは、強者が弱者に対して権力を行使する手段だ。

 中国にしてみると、ルールに基づく秩序を訴える米国の主張はとりわけ、純然たる偽善に思える。超大国の支配欲を覆い隠す隠れ蓑に見えるのだ。

 威嚇で米国をかわせないないことから、中国は往々にして、自国にとって不都合なルールをまげたり、破ったりするよう欧州諸国の政府に圧力をかけてきた。

 「旧大陸」はカネに困っていて、影響を受けやすく、分裂させやすいと見てのことだ。

 ところが先日、欧州の官僚たちと直接対面した際、習近平国家主席とそのチームは、米国主導の世界以上に悪いものは全く規則がない世界だという考えに事実上同意した。