アップルとサムスン、特許訴訟で和解 7年越し係争に終止符

米アップルの「iPhone 4s」(左)と韓国サムスン電子の「Galaxy S3」。ソウルの携帯電話ショップで(2012年8月26日撮影)。(c)AFP PHOTO / Jung Yeon-je〔AFPBB News

 米メディアの報道によると、韓国サムスン電子は現在、本体を折り畳むことができるスマートフォンを開発中だ(ウォール・ストリート・ジャーナルザ・バージマッシャブル)。

操作しやすく、持ち運びやすく

 事情に詳しい関係者によると、この端末はサムスン社内で「Winner(勝利者)」というコードネームで開発が進められている。ディスプレーは7インチで、小型のタブレット端末に似ている。これを財布のように中央で二つ折りにすることができるという。

 折り畳んだ際は表面にあるバー状(縦長の小さな)ディスプレーで各種の情報を確認できる。裏面にはカメラが配置されるという。

 これまでも、他のメーカーが折り畳み式のスマートフォンを発売したことはあった。だが、それらの製品は、内側の2つのディスプレーが中央のフレームで分割されるデザイン。これに対しサムスンが開発中の新モデルは、2つのディスプレーがほぼ一体化する。利用時はタブレットのように大きな画面で操作でき、折り畳むと、手のひらや小さなポケットにすっぽり収まるという。

 サムスンはこの製品をまず、モバイルゲーム・ユーザーなど、特定の利用者層に向けて販売する。それが成功すれば、来年(2019年)後半にも本格的な販売に移行する計画だと、事情に詳しい関係者は話している。

旗艦モデルの販売計画に狂い

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サムスンがこうして新奇性を追求する製品を市場投入したいと考える背景には、同社が今、直面している市場環境がある。