一方で資金調達はとても困難です。それまでの預貯金を投入しても限りがあるし、投資し過ぎても本末転倒。銀行が貸してくれることもありますが、融資実行までに時間がかかります。

 そこで、勤務先を辞める前にクレジットカードなどの融資枠を“隠し資金”として準備しておくことをお薦めします。実際に借りなくていいのです。商売用の銀行口座や投資用の証券口座も、辞める前に用意したいですね。要は、退職前に会社員という信用を存分に利用して、できだけ早く再出発の準備を進めておくことです。

3.「お仕事ください」ときちんと伝える
 自分の息子・娘のような年齢の人たちに頭を下げて、きちんと「お仕事ください」と伝えることは意外と難しいものです。「いろいろ対応できます」「いま比較的時間があります」「その案件と似たような実績があります」などまでは簡単ですが、最後まではなかなか言えるものではありません。

 だからこそ伝えると効果があるのです。「そんなの簡単だよ」という人は、逆に言い過ぎに注意しましょう。会うたびに第一声が「仕事ないですか?」という人が実際いるのですが、相手はあまりいい気持ちがしないもの。その意味で、年に一度の年賀状はちょうどよい頻度の営業ツールといえます。

4.若い税理士(会計士)を仲間にする
 主要業務や営業は得意でも、経理関係は「苦手」「やったことがない」という方が多いかもしれません。そこで強い味方になるのが税理士(会計士)です。ぜひ早めに探してください。