孫だと思うと教え方も変わる

 ところが、最近子どもたちを見る自分の目が変わってきたことに気づきました。「こんなに小さいのに、こんなことができるなんてすごいな」と感じるようになったのです。自分がアラ還に近づくにつれ、小学生が子どもではなく孫に見えてきたということです。

 非常勤講師としてプログラミングを教えている大学でも同様です。まだ大学生を「孫」と感じる年齢ではないのですが、小学生と同じように「ここまでできるのか」と素直に感心してしまいます。

 一緒にロボットプログラミングを教えている人たちの中には、60歳代で自分の孫にもプログラミングを教えている人がいます。SNSで彼の孫自慢(といっては失礼かもしれないが)を見て、「こんなにちっちゃいのに、こんなにできた」というじいちゃん目線に触れると、本当に心が温まります。

 ジーサンバーサンが孫にプログラミングを教える利点は、親に比べて、感情面で少し距離が取れるところです。「しっかり身に付けさせなければ」という責任感や期待が少ないから、子どもたちがつまずいていても余裕をもって見ていられます。プログラミングの勉強はとても時間がかかりますから、気長に待つゆとりが必要なのです。

「おお、よくできたねえ」と手放しでほめる。この「孫を見る視線」がプログラミング学習に向いているのです。

「孫がいる」世代でも、職場や自宅で日常的にパソコンを使ってきた人が増えてきているはず。そして、現役世代よりも自由になる時間が多い人も多いでしょう。自分の孫、または孫のような世代の子どもたちにプログラミングを教えてみるのはいかがでしょうか。

子ども向けプログラミング環境の代表例スクラッチ

 ただし、教える内容には注意してください。自分が経験したようなFORTRANやBASICを最初から教えようとしてはいけませんよ。