人の体でダニに刺されやすいのは、内ももや二の腕など皮膚の柔らかい部分です。また、蚊による虫刺されと違って、刺口が2カ所となる点が特徴です。内ももなどに、虫刺されのような腫れが2カ所1セットで見られたら、ダニによる可能性が考えられます。

 ダニが2カ所を同時に刺す理由は、現在でもよく分かっていないそうです。そもそも刺しているのか、爪で引っ掻いているのかすらもはっきりしません。トコジラミなど別の害虫の仕業なのではという説もあるようですが、本稿では全部ダニのせいと仮定して進めます。

真冬でも刺してくる中国のダニ

 さて、筆者はどうもダニに刺されやすい体質なのか、日本にいた頃、夏場はよくダニに刺されていました。ダニの生態を調べてきちんと対策を取るようになってからは刺されることはなくなったのですが、それが一転したのは中国に来てからでした。

 中国はダニが多く、例えば安いビジネスホテルなどに泊まると、まず間違いなく刺されます。また、筆者は中国で何度も引っ越していますが、ダニに悩まされない部屋は1つたりともありませんでした。日本では基本的に夏場しか刺されないのに、中国では真冬でも刺されます。ちなみに、ダニに限らず中国の害虫は活動期間が長く、蚊も4月ぐらいから飛び始めたりしています。

日本はのやり方は中国では通用しない?

 ビジネスでもそうですが、日本のダニ対策のやり方は中国ではほとんど通じませんでした。

 ダニは乾燥に弱いので、最もポピュラーなダニ対策は布団の天日干しとされています。当初は筆者もこの対策を取ってみました。しかし、どれだけかんかん照りの日に干しても、ダニの被害が減ることはありませんでした。

 それならばと、思い切って水洗いできる布団を購入し、折を見ては洗濯機に放り込んで洗ってみました。しかし、洗濯の手間が増えただけで終わりました。