(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年6月26日付)

トルコ大統領選、エルドアン氏が勝利 議会選も与党連合が過半数か

トルコ・イスタンブールの公正発展党(AKP)本部前に集まった人々(2018年6月24日撮影)。(c)AFP PHOTO / ARIS MESSINIS〔AFPBB News

 リトアニアの都市クライペダにいたソ連陸軍大佐は、断固として譲らなかった。

 「我々にはピノチェトが必要だ」

 ビタリ・イエゴロフ大佐はこう断じ、リトアニアのそれのような独立闘争がソ連をバラバラにするのを食い止められるのはチリ流の独裁者だけだと言い切った。

 世紀の変わり目にロシアとトルコに駐在したフィナンシャル・タイムズ(FT)特派員として、筆者はそうした議論になると通常、民主主義の方が良い選択肢だと主張してきた。

 英米系のベビーブーマーにとって、そう言うのはたやすい。同じ世代の多くの人と同様、筆者も自分の裏庭でそのような提案が試されると思ったことはない。

 リトアニアにとっては、事態は良い終わりを迎えた。独立を勝ち取り、その後、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟した。

 だが、ソ連崩壊後のロシアでは、しばし続いた混沌とした民主主義はすぐに、ウラジーミル・プーチン大統領の権威主義の時代に道を譲ってしまった。