最終的には米国の全店舗に拡大する計画

 同社は、ここ最近、ホールフーズ向けのPrime特典を拡大している。今年2月には、アマゾンブランドのクレジットカードを持つPrime会員が、ホールフーズでの買い物で5%引きを受けられる特典を開始。

 また、eコマース商品を最短1時間以内で配達する、Prime会員向けサービス「Prime Now」の対象商品に、ホールフーズの商品を加えた。こちらは現在、米国の10都市で提供しているが、アマゾンは年内にも、これを拡大する計画。

 今回の10%引きサービスも、今後対象店舗を増やしていく予定で、最終的には米国の全店舗で実施する計画。同社はその進行スケジュールを加速させるとしている。

(参考・関連記事)「アマゾン、実店舗の集客拡大戦略

競合から顧客を奪うアマゾン傘下のホールフーズ

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、ホールフーズの来店者数は、アマゾンが買収する以前、2年連続で減少していた。しかし買収手続きが完了した昨年7~9月期から今年4~6月期にかけて、それぞれの四半期、いずれも前年実績を上回った。

 ホールフーズの売上高は、8000億ドル規模と言われる米国食品小売り市場のごくわずかでしかない。またその店舗数は、食品スーパー大手クローガーの5分の1以下にとどまる。だが、アマゾンの傘下に入ったホールフーズは、今、確実に競合から顧客を奪っているという。

 こうした中、競合小売業者は最近、配達サービスや「カーブサイドピックアップ」と呼ばれる店頭受け取りサービスに力を入れ、eコマース事業の強化を図っていると、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。