教訓:もし自らが交渉のテーブルに着いていないのなら、自国の利益が取引で譲り渡されることを心配すべきだ。トランプ氏と金氏が会談に向かうなか、これは日本政府が特に懸念していることだった。

1972年の米中首脳会談

 北京で開かれたリチャード・ニクソンと毛沢東との会談は、冷戦において最も劇的な場面の一つだった。

 数十年続いた米中対立の終わりの始まりを告げたからだ。米中首脳会談は、数カ月間の秘密外交の末に実現した。これはソ連と中国の利益が乖離し始めたことを示す兆候だった。

 ニクソンは自身の訪中を「世界を変えた週」と呼んだ。

 しかし、直接的な成果は割と小さかった。1974年になるとニクソンは大統領を辞任しており、1976年には毛沢東が死亡した。しかし、米中関係の完全な修復への道のりは、ここで始まった。