小売り、製造、運送の合計支出額は560億ドル

 IDCによると、この市場で最も支出額が多い分野は、消費者向け市場。その2022年における、その推計支出額は530億ドル。この分野では、VRゲームの市場規模が依然大きい。

 そして、消費者向けに続くのが、小売り、ディスクリート型製造業(自動車、機械、電子機器などの製造)、運送業。これらの分野における2022年の合計支出額は560億ドルになると、IDCは見ている。このほか、成長が見込まれる分野には、小売業(商品展示)、研究機関、映画・テレビ、公共インフラ(保守・点検)、教育現場(学習用映像コンテンツ)などもあるという。

 また、支出額を製品やサービス別に見ると、AR/VRの中心的な役割を担うホストデバイスは今年、100億ドルに達する見通し。これに次ぐのが、VR用ソフトウエアで、金額は57億ドルだという。

高まるAR/VRへの関心

 IDCのAR/VR部門リサーチ部門バイスプレジデントのトム・マイネリ氏によると、この市場では、新しいハードウエアの登場や、ソフトウエアの改良、利用事例の拡大といった動きに伴い、企業の関心がますます高まっている。「すでに数多くの企業が、AR/VRに関する試験を行っており、今後これら技術に対する需要は、高まるばかり」と同氏は指摘する。

 IDCが予測する、AR/VRへの支出額が最も多い国、地域は中国で、その今年の金額は102億ドルに達すると見ている。一方、2022年までの期間、市場成長率が最も高い国は米国で、年平均成長率は、99.1%になるとしている。