セブン‐イレブン店舗にトヨタが提供するのは、カーポート用の太陽光パネル、給電機能付きの充電器、リユース蓄電池、燃料電池発電機、そして店舗のエネルギーマネジメントシステム(BEMS)などだ。

 リユース蓄電池は、ハイブリッド車10台分の使用済みバッテリーを再利用し、電池容量は10kWhとする。現在、プリウスなどから約2万台の使用済みバッテリーが流通しており、近い将来にその数は10万台レベルに達する予定だ。そのうち約2割をリユース蓄電池に振り分けるという。

 また、物流向けに提供する燃料電池トラックと燃料電池発電機では、発電を行う燃料電池スタックをMIRAIと共通化することでコスト削減を目指す。燃料電池トラックについては、セブン‐イレブンにおける日頃の利活用の実態を精査した結果、1回の水素充填での最大航続距離を200キロメートル、最高速度を80キロメートル/h、そして最大積載量を3トンに設定した。

 以上のような、各種のエネルギーの総括的なマネジメントとして「トヨタとセブン‐イレブン・ジャパンの2社が共同で、いわゆるスマートグリッドという観点から、データの分析と管理についても検討を進める」(友山副社長)。

 トヨタとしては、今回の連携によって燃料電池車の量産に弾みがつき、水素社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待しているという。

 果たして、日本に水素社会は本当に到来するのか? 日本人の生活に密着した、大手2社による新規事業のこれからをじっくりと見守っていきたい。