資産運用のリスクとその対処法を把握しよう

資産バランスを定期チェック、楽観的な視点も大事

小島 淳/2018.6.4

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 皆さんは「リスク」という言葉を聞いたことがあると思います。一般には「危険度」や「危険なこと」などの意味で使われることが多いようですが、厳密には正しくありません。

 たとえば、ISO(国際標準化機構)ではリスクマネジメントの国際規格ISO31000を規定しており、リスクの定義を「目的に対する不確かさの影響」としています。つまりマイナス面の影響だけとは限っていません。

 金融や資産運用の世界でも「リスク」が頻繁に使われます。ここでは「投資によって得られることが期待できる収益(リターン)のブレ幅」と定義されています。ここでもとくにマイナスの意味には限定されず、逆に投資収益の源泉であるという位置づけがなされています。

虎穴に入らずんば虎子を得ず

 やや強引に言い換えると「虎穴(リスク)に入らずんば虎子(リターン)を得ず」というところでしょうか。投資によって収益が欲しいならば、相応のリスクを容認しないといけないというわけです。(リターンを得るために)「リスクを取る」などという言い方も、ここから来ています。

 資産運用におけるリスクにはどのような種類があるのでしょうか。投資信託で言えば主なリスクは6種類あり、投信の種類によって含まれるリスクの種類や大きさが変わります。

・価格変動リスク
投信に組み入れている株式や債券の価格が変動する可能性

・為替変動リスク
為替レートが変動する可能性。外国通貨建て資産に投資する投信の場合は一般に円高でマイナス、円安ならプラスの影響がある

・信用(デフォルト)リスク
債券などを発行する国・企業が財政難や経営不振などによって利息や償還金を定めた条件で支払うことができなくなる可能性

・金利変動リスク
金利が変動する可能性。一般に金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券価格は上がる

・流動性リスク
投資する市場の取引量などが取引の価格に影響を及ぼす可能性

・カントリーリスク
投資対象国・地域で政治・経済情勢に不安があったり、規制の影響を受けたりする可能性