車同士が話せたら―V2V実現に向け走り出す米国

米カリフォルニア州ロサンゼルスのハイウエー(2015年3月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News

 市場調査会社のカナリスによると、スマートフォンを車載機のディスプレーを 介して利用する「スマートフォン・ミラーリング」は、今や相当の割合で自動車メーカーが採用している。

スマホが自動車の主要機能に

 スマートフォン・ミラーリングを実現するのは、米グーグルの「Android Auto」と米アップルの「CarPlay」だ。

 これは、スマートフォンをUSBケーブルで車内のコネクターに接続すると、車載機のディスプレーにスマートフォンの画面が表示されるという機能。表示されるのは、地図、電話、メッセージ、音楽、オーディオブックなどと、一部のアプリに限られるが、利用者はふだん使い慣れているアプリを、より大きなディスプレーで利用できる。

 操作も、車載機のコントローラー、あるいは画面のタッチで行え、音声アシスタントも使える。このため、より安全にスマートフォンが利用できる。

 カナリスによると、欧州では、2018年1~3月に販売された新車のうち、Android AutoとCarPlayのいずれか、あるいは、いずれにも対応する車の比率は46%になった。この比率は、米国では52%になる。

 この期間、欧州では、グループPSA(旧プジョーシトロエングループ)、フォルクスワーゲン、フォード・モーターが、グーグルとアップルのこの機能に対応する車を多く販売した。

 米国で対応車種を多く販売したメーカーは、ゼネラルモーターズ(GM)、フォード・モーター、ホンダの3社だった。