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テクノロジー
2018.05.21

顔認証システム「天網」にみる中国の深謀遠慮
IoT時代、<AI監視カメラの役割>が変わる

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 それでは「天網」の実効性(パフォーマンス)はいかがなものだろうか。

 2017年、中国南部・貴州省の省都である貴陽市で、BBCの男性記者が当局の了解を得て取材目的で行った「天網」システムの実験がある。

 その記者はわずか7分で身分と居場所が特定され、公安当局に「疑似的に」拘束されている。

【参照動画】China: "the world's biggest camera surveillance network" - BBC News

 

 中国の公安部では「天網」の顔認識システムを使って、13億人の中国国民を数秒以内で特定することを目標に、顔以外も含めた生体認証のデータベース構築を進めているという。

 中国で生活している著者の複数の友人からも、「天網」の設置以後は窃盗やひったくりのような軽犯罪が明らかに減り、都市の治安はかなり良くなったという話をよく耳にする。

「天網」の顔認識システムにより、たとえ夜の暗がりであっても犯人が瞬時に判別されてしまう。

 その結果、公安の検挙率が飛躍的に向上し、つまらない軽犯罪で長期間刑務所に入るのは割りが合わない、という考え方が社会的に広く浸透した。

 中国の北魏の歴史書である『魏書』には「天網恢恢 疎にして漏らさず」(てんもうかいかい、そにしてもらさず:天罰を逃れることは決してできない、という意味)という一節がある。

 中国版顔認証システムをあえて「天網」と命名したことを考えても、このシステムの導入を進めた中国当局の当初の意図が透けて見える。

JBPRESS

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