国内にも、次第に高まるリスクが存在する。

 蜂起を企んだ容疑で先月逮捕された将校9人の取り締まりが報道されるなか、兵士が部隊を離れ、軍内部で亀裂が生じている可能性がある。

 反体制派のニュースサイト、カラッカス・クロニクルズは最近、「消息筋は、兵舎の状況が日増しに悪化しており、変化がなければ、早晩に不満が爆発するとの見方で一致している」と報じている。

 ベネズエラの与党・統一社会党(PSUV)内の緊張もだいぶ前から噂されており、ベネズエラ経済にかかる圧力が増すにつれて、真価を問われることになるだろう。

 マドゥロ氏はすでに幹部クラスを数人パージし、マヌエル・ケベド氏をPDVSA総裁に据えるなど、忠実な軍人にすげ替えている。

 だが、こうした将来の課題や産油量の急減やハイパーインフレといった現在の問題にもかかわらず、マドゥロ氏はなお、5月20日の大統領選で楽々と勝利すると見られている。

 カラカスの店で働く38歳の店員、マリア・ロザリオ・ペレスさんは「こうした選挙はインチキですよ。結果がどうなるかは、すでに分かっています。選挙はただの芝居です」と言う。

 広範にわたる物資不足に苦しむ国にあって、政府発行の食糧配給カードは多くの人に、マドゥロ氏に投票する動機を与える。加えて、最も知名度の高い野党の大物は自宅軟禁下に置かれて出馬を禁じられているか、海外へ亡命している。