「AIの民主化」がもたらした第3次AIブーム到来

経営者のためのAI入門(1)

神崎 洋治/2018.5.16

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人工知能「アルファ碁」、囲碁5番勝負でトップ棋士に3連勝

「コンピュータが人間に勝つにはまだ先」と言われていた囲碁において、開発を始めてわずか数年のコンピュータシステムが、世界的な実力者を破った。韓国ソウルのホテルで、グーグル傘下の人工知能開発企業グーグル・ディープマインドの囲碁ソフト「アルファ碁」と5番勝負の第3局を行う囲碁棋士の李世ドル氏(右、2016年3月12日公開)。(c)AFP/GOOGLE DEEPMIND〔AFPBB News

 人工知能(AI、Artificial Intelligence)は今、空前のブームだ。さまざまな機器やサービスが「AI技術を採用」とうたっている。ところが「AIって何?」と聞かれたときに、スラスラと説明できる人は、必ずしも多くはないのではないだろうか。

 そこで本連載では、「AIとは何か?」を体系的にかつ簡単な言葉で解きほぐす。昨今のAIブームを引き起こすきっかけとなった「ニューラルネットワーク」など、AIが脚光を浴びるようになった背景や最新動向、将来の可能性などを含めて解説していく。「ある程度わかっているよ」という人も、知っていることと知らないことの整理に役立ててほしい。

画像認識でコンピュータが人間を超えた日

 2015年のこと、コンピュータシステムが画像を見分ける能力を競う世界的なコンテスト「ILSVRC」でMicrosoftの「ResNet」というシステムが優勝した。このコンテストは、与えられた写真をコンピュータシステムが解析して、何が写っているのかを当てるもの。写っているものの名前を答えたり、オートバイに人が乗っている写真に対して、ライダーとオートバイの境界を見分けたりする(図1)。

図1 画像認識コンテスト「ILSVRC」で出題される設問と回答例