IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2018.04.27

個人の力で消費を変える。止まらぬメルカリの快進撃
第4回日本ベンチャー大賞を受賞、メルカリの最新事情に迫る

BY

農家がメルカリで野菜を販売する

ここまでメルカリグループの新たな取り組みを紹介してきたが、メインサービスであるフリマアプリ「メルカリ」も絶えず変化を続けている。

冒頭でも少し触れたが昨年末、初回出品時に本人情報登録が必須になる等の大幅な仕様変更が行なわれた。発表当時、安全性の確保と引き換えに「メルカリ」の“売り”でもあった手軽さや利便性を手放すことに対してユーザーから不満の声も上がっていたが、現状を見る限り特に致命傷にはならなかったようだ。

大多数のユーザーは「安全性が向上するのなら、多少操作が煩雑になっても仕方がない」と受け入れたのだろう。もちろん、他社サービスへ移行したいが結局はユーザー数(=商品数・購入者数)で勝る「メルカリ」以外に選択肢がない、というユーザーもいるだろうが。

そして、「メルカリ」最大の魅力はなんと言っても「需要があれば、どんな物でも“商品”になる」という、フリマアプリならではの特性にある。良くも悪くも、数々のユニークな“商品”が日々「メルカリ」に出品されていることは周知の事実だろう。

そんな中、最近では「メルカリ」を使って野菜を販売する農家も登場。作り過ぎてしまった分であったり、形が規格外で出荷できない「訳アリ」野菜を直接販売しているのだ。

野菜もフリマで買う時代?(画像はイメ―ジ)

農家側は自分たちでサイトを立ち上げたりする必要なく、本来売り物にならなかったはずの野菜を直接消費者へ届けることができる。買い手の方も、新鮮な野菜を手軽かつ安価に購入できる。野菜の新たな流通経路の一つとして、NHKのニュース番組でも取り上げられた。

同アプリで「野菜」と検索すると、個人が家庭菜園で収穫したであろう野菜も多数ヒットする。口に入るものをこうした形(CtoC)で購入することに抵抗を覚える人も少なくないだろうし、今後規制されることも考えられる。だが「メルカリ」が持つ可能性の底知れなさだけでなく、日本人の消費スタイルや意識が加速度的に変化していることを感じさせる一例であるように思う。

多くのユーザーと共に成長し続けてきたフリマアプリ「メルカリ」。利用者個人に委ねられる部分が大きい以上、今後ルールや規約が厳しくなっていくことは避けられないだろう。しかしそれでも「使いたい」と思わせるサービスを維持できたとしたら、メルカリは世界から「無駄な物」や「不要な物」という概念を消し去ることができるのかもしれない。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

IoT競争の焦点は「データエコシステム/Data as a Service」 ―IDC Japan 鳥巣氏 講演
ウミトロンが追加増資で総額12.2億円を調達、水産養殖にIoTや衛星データを活用
これが世界の最新ガジェット! IFAに集まったスタートアップの面白デバイスまとめ
先進の8Kと現実的なHDR10+、AIとオーディオの動向。「IFA 2018」で見たもの
NTTデータが深層学習の活用コンサル、学習データ整備からモデル実装・運用まで提供 | IT Leaders
アクロクエスト・第一工業・東洋電機、ディープラーニングによる物体検知AIを活用した搬送システムを共同開発
アスキー主催、先端IoT×ハードウェアテックの祭典 9月14日開催間近
自律走行車やコネクテッドカー時代に向け必要なもの
NEC、AI・IoTと顔認証のパートナーソリューション展示会を開催
日立とテンセント、IoT分野における戦略的提携に合意
日立、IoTを活用した上下水道事業のクラウドサービス「O&M支援デジタルソリューション」を提供
IoT活用の現場と、マルチクラウドの市場トレンド
コネクテッドカーに求められる要素とは?
5Gを使った新ビジネスの共創を目指す「KDDI DIGITAL GATE」、東京・虎ノ門にオープン
企業の5G活用、IoT用途へ期待が高まる--IDC Japan調査
KDDI、5GやIoTのビジネス開発拠点を東京・虎ノ門に開設 パートナーや顧客と共創

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。