(英エコノミスト誌 2018年4月21日号)

トランプ大統領、米朝会談に期待も有益でないなら「立ち去る」

米フロリダ州パームビーチで、安倍晋三首相(写真外)との共同記者会見に臨むドナルド・トランプ大統領(2018年4月18日撮影)。(c)AFP/MANDEL NGAN 〔AFPBB News

たった1人の男を軸に党が束ねられている状態は、危険だ。

 共和党か民主党かを問わず、大統領は自分の政党を自分のイメージに合わせて作り直したいと考えるのが常だ。ドナルド・トランプ氏は、その点で大方の大統領に負けない成功を収めている。

 選挙運動ですっかり魅了された有権者たちは当初から、それこそ共和党の連邦議会議員たちが認める準備もできていないほど熱烈に大統領を支持した。

 そして本誌エコノミストが今週号の特集記事で論じているように、就任から15カ月間でトランプ氏は共和党を手中に収めている。これは驚異的な成果だ。

 何しろ、これまで首都ワシントンに住んだことも公職に就いたこともなく、女性の体をまさぐることを自慢し、つい4年前まで憎き民主党に献金していた人物なのだから。

 トランプ氏の共和党を束ねている体系的な原理原則は忠誠心だ。と言っても、最も優れた大統領たちの時代に見られたような、理想やビジョン、法律制定のプログラムなどに対する忠誠心ではない。

 ドナルド・J・トランプという1人の人間への忠誠心であり、有権者の基盤を――それもトランプ氏でさえ支配に手こずることもある基盤を――虜にする偏見と怒りに対する忠誠心である。

 米国では、このようなことは前例がない。そして危険な事態だ。