狙いはソリューションビジネスの高度化

 豊田自動織機におけるフォークリフトの遠隔管理の取り組みは欧米地域が先行しており、欧州では2008年前後から、米国では2011年前後から進めてきた。

 日本が遠隔管理で後を追う形になっていたのは、現場における安全管理の水準が欧米よりも高い傾向があるためだ。日本国内では2016年に「T_Site」という名称でフォークリフトの遠隔型稼働管理サービスを開始した。顧客はWeb画面の上で、顧客は自社で使用しているフォークリフトの稼働時間帯や稼働率、車両に対する衝撃の度合い、バッテリー駆動の機種についてはバッテリー効率の具合、ドライバーのスキルなどをグラフィック表示で把握できる。

T_Siteの画面例。フォークリフトの稼働時間帯やバッテリー効率(現場で稼働している豊田自動織機製フォークリフトの約6割がバッテリーで駆動する機種)などを表示する。これらの情報を通じて顧客企業はフォークリフトの効率的な運用方法や、車両および人員の再配置といった現場の改善策を練ることができる。
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 現在、豊田自動織機のIoT対応フォークリフトの数は全世界で約10万台。同社は「フォークリフトのIoT化」を進めることで付加価値を高め、顧客企業の物流コスト低減に貢献することを狙う。