彼女の選択した洋服は飛ぶように売れたが、ネット通販は「安さ」を売りにしているだけに、利益は少なかった。

 それどころか損失が生じる場合もあった。例えば、2011年の売上高は339億ウォンなのに、5億ウォンの営業損失を出している。

 実はその当時、多くのネット通販が同じような悩みを抱えていた。売上高がいくら上がっても利益につながらない。そのため多くの通販サイトが閉鎖に追い込まれた。

衣料品から化粧品へと舵を切る

 こうした環境の中で、キム代表は衣料品から化粧品へと大きく舵を切った。そのきっかけは意外にも顧客から寄せられた質問だった。

 スタイルナンダのモデルにキム代表がメークを施している広告を載せたところ、「洋服の選択に合わせてどこのどのようなメーク製品を使っているのか」という問い合わせが相次いだのだ。

 これはひょっとするとビジネスチャンスかもしれないと彼女は考えた。そしてすぐに実行に移した。

 化粧品製造大手の韓国コルマーへ赴き、自分が作りたい製品を企画し作ってもらったのだ。ちなみに、韓流コスメのOEM(相手先ブランドによる製造)・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)を50%以上請け負っているのがこの韓国コルマーである。

 韓国コルマーの技術力とキム代表の化粧品へのこだわりにより「3CE(スリーコンセプトアイズ)」というブランドが生み出されたのだ。