ジャック・マー会長、バーの支払いはアリペイじゃないの? 同社が「緊急声明」

「2017杭州・雲栖大会」でスピーチするアリババ(Alibaba)創業者のジャック・マー会長(2017年10月11日撮影、資料写真)。(c)CNS/許康平〔AFPBB News

 米国の市場調査会社eマーケターによると、中国の電子商取引大手アリババ・グループ(阿里巴巴集団)のインターネット広告収入は、今年(2018年)、200億ドル(約2兆1100億円)を突破し、同国のインターネット広告支出額の3分の1以上を占めるまでになるという。

中国全広告支出額の20%超を占める

 アリババの昨年におけるネット広告収入は、163億6000万ドルだった。これが今年は、218億1000万ドル、来年は273億3000万ドルとなり、2020年には、328億ドルにまで増えると、eマーケターは見ている。

 興味深いのは、今年のアリババのネット広告収入が、中国のテレビ広告支出額を上回ると予測されている点。中国の昨年におけるテレビ広告支出額は166億7000万ドルで、アリババのネット広告収入を若干上回っていた。

 しかし、今年はテレビ広告が前年比0.5%増と、小幅な伸びにとどまるのに対し、アリババのネット広告は、約33%伸びる見通し。

 これにより、アリババの広告収入は、中国の全広告支出額の20%以上を占めるという。一方、テレビ広告の同国全広告支出額に占める比率は17.5%にとどまると、eマーケターは見ている。

アリババのネット広告、BAT企業で最大

 eマーケターによると、アリババの強みは3つある。膨大な数のモバイルユーザー、eコマースプラットフォームで増え続ける小売業者、そして、テクノロジーの進歩だという。