渋谷・鹿児島おはら祭、2600人踊る

東京・渋谷で開催された第18回渋谷・鹿児島おはら祭の踊りパレード参加者(2015年5月17日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO〔AFPBB News

著者は日本歴史ものを手がけてきた英国人作家

 NHK大河ドラマ「せごどん」の主人公、西郷隆盛を描いた英語版コミックが4月上旬、全米本土で一斉に発売される。日本でも「バイリンガル・コミックス」(日本語と英語併記)と銘打って発売されるという。

 著者(原作者)は英国人作家のショーン・マイケル・ウイルソン氏。現在熊本市在住だ。

 本書の日本語のタイトルは『西郷隆盛と西南戦争』。著者はこれまでの日本史に出てくる人物や出来事をコミックにしており、日本のメディアにもしばしば紹介されている。

 これまでに手がけたのは『忠臣蔵』『忍者の秘密』などで、後者は2016年の第10回日本国際マンガ賞で入賞している。

 英語版の作画はシモジマ・アキコ氏(日本語版の方は作画はアリス・フィッシャーとなっている。シモジマ氏の別名かどうかは不明)。これまで二人三脚で制作してきており、その作品は欧米のマンガファンの間で高い評価を受けている。

 ウィリアム氏は、英スコットランド・エジンバラ市生まれ。グラスゴー・コレドニアン大学で社会学を専攻したのち、エジンバラ大学大学院で文化人類学で修士号を取得。その後、ロンドン大学大学院で大学教員資格を取っている。

 一時期、大学院の教鞭に立つが、若い頃からやりたかったコミックブックの執筆活動が捨てられず、デジタル・グラフィック分野に進出する。

 2014年にはスコットランドの「グラフィック小説創作家大賞」を受賞した。

 その間、日本や中国から渡英した作家たちと共同作業をするうちに日本のコミックや劇画に強い関心を示し、日本史の中の人物を取り上げた作家活動にのめり込んだ。そしていてもたってもいられなくなり、訪日し、日本に住みついている。