日立時代の営業と今の仕事はまったくの畑違いですが、共通点もあります。というのも情報システムの営業で何を目指していたかというと最後は顧客満足です。システムを入れたお客様の会社の業績が向上し、システム導入を担当した方や利用者に「日立のシステムでよかった」と満足していただく。それが営業の喜びだったわけです。それは今も同じです。目指しているのは会員さんの満足度向上です。

 営業でしたから、しゃべるのは慣れています。それは大いに役立っていると思います。インストラクターの仕事は、しゃべりが大切なんです。指導される側は、言われたことに納得しないと体が動きません。こちらがしゃべって、納得していただいて、体を動かしてもらう。その繰り返しです。レッスンの基本はコミュニケーションなんですよ。ときには、私がしゃべったことが会員さんにうまく伝わらないときもあります。だから日々反省して学んでいます。

いつまでインストラクターを続けるか

 ソフト開発会社の顧問の仕事もまだ続けています。乗馬インストラクターの仕事が週に3日で、顧問の仕事が2日です。結構忙しいですね。日立時代より忙しいかもしれない(笑)。

 インストラクターをいつまで続けられるかは体と相談です。恩師の岩坪先生は85歳まで現役で競技に出ていました。でも、あの方は鉄人ですからね。1つの自分の区切りは70歳です。あと5年です。そのときに今と同じように体が動くといいんですが。

 ただ、周りのインストラクターの方に心配されて迷惑をかけるようになったら難しいでしょうね。吉岡さん、大丈夫? みたいなことになってしまったらね。それまではインストラクターを続けたいと考えています。