周りの反応は半信半疑

 家内は、私が学生時代に乗っていたことを知っていますので、養成コースに通うことに賛成してくれました。日立時代の知り合いは、「本当?」「なに考えてるの」という感じの半信半疑の反応が多かったですね。ただ、私が学生時代に馬に乗っていたことを知っている人は、いいのを思い出したねと応援してくれました。

 周りの反応で一番印象的だったのは、インストラクター養成コースに通っているときに話をするようになったある会員さんです。30代後半で、ホテルに勤めている方でした。ホテルで、よく定年退職記念のパーティーが開かれるそうなんです。パーティーで退職した方の挨拶を何度も聞いているけど、吉岡さんみたいに変わったことをしている人はいませんね、と言われました。やはり相当珍しいみたいです。

日立時代の仕事との共通点

 2015年1月、コースが修了に近づくころ、当時の所長からアルバイトとして指導員の手伝いをする気はないかという打診をいただきました。インストラクターになるつもりでしたから、これ幸いと引き受けました。

 今は週に3日レッスンを受け持っています。レッスンがある日は朝5時に家を出て6時にクラブにやって来ます。鞍を出して、馬を出して、馬に乗って運動をさせます。そのあとレッスンの準備に入り、9時から2つのレッスンを担当します。お昼ご飯を挟んで午後は3つのレッスンです。家に帰るのは夕方6時くらい。最初のうちは、帰ると疲れてすぐ寝てしまいましたが、今は体が慣れてだいぶ余裕が出てきました。

 会員さんに教えているのは、乗馬の姿勢や馬に与える指示の仕方などです。レッスンで一番心がけているのはとにかく安全第一ですね。背の高い動物ですから、万が一落馬したら非常に危険です。