米GM、初の「大量生産可能」な自動運転車を展開 開発部門

シボレーブランドの電気自動車「ボルト」(2016年11月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/Frederic J. BROWN〔AFPBB News

 韓国GM(ゼネラル・モーターズ)が韓国内にある3工場のうちの1つの閉鎖を決めた。経営不振から韓国からの撤退説も消えず、韓国の産業界、金融界、政官界を揺るがせている。

 2018年2月13日、韓国GMは、韓国南西部にある群山(グンサン)工場を5月末までに閉鎖すると発表した。群山工場は小型セダンやMPVの研究開発、量産拠点だ。ここ数年、生産規模が急減して稼働率は20%程度に落ちていた。

売上高12兆ウォンだが、4年間で3兆ウォン赤字

 韓国GMは、米GMが83%、国策銀行である韓国産業銀行(KDB)が17%出資する。2016年の売上高は12兆2341億ウォン(1円=10ウォン)で、1万6000人を雇用する韓国内では、現代自動車、起亜自動車などに次ぐ自動車メーカーだ。

 国内市場で10%前後のシェアを維持していたほか、GMグループの生産拠点として、一定の存在感があった。だが、2014年以降、業績が急速に悪化していた。

 毎日経済新聞によると、2014年以降、4年連続して最終損失を計上した。

 その赤字額は、2014年3534億ウォン(1円=10ウォン)、2015年9868億ウォン、2016年6315億ウォンで2017年も9000億ウォンになったという。4年間で合わせて3兆ウォン近い最終損失を計上したことになる。

 だから、大規模リストラは時間の問題と見られていた。

 韓国内では、昨年から「GM撤退説」も盛んに出ていた。そのたびにGMは否定してきたが、群山工場閉鎖で根本的な対策が不可欠であることが改めて明らかになった。

 GMと韓国GMは群山工場閉鎖発表後、韓国の残りの2工場に投資を続ける方針を示している。だが、このために政府と韓国GMの大株主である政府系のKDBに支援を要請している。

 韓国メディアは、「GM本社の韓国GMへの貸付金を出資転換する代わりにKDBが新たに出資に応じる」「韓国GMが2工場に新規投資をするのに合わせてKDBが資金支援をする」ことなどを求めたなどと報じている。