中国のガソリン車の時代はもう終わり?

EV自動車の展示ブース。杭州国際新エネルギー自動車産業展覧会で(2017年9月15日撮影、資料写真)。(c)CNS/施健学 〔AFPBB News

 環境対策として電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)など新エネルギー車(新エネ車)へのシフトが世界規模で叫ばれる中、この分野で世界市場の過半数を占める中国市場の動向に大きな注目が集まっています。

 中国の新エネ車市場は様々な課題が指摘されながらも、2017年度も高い成長率を維持しました。ただし2018年度に関しては、政策転換による市場の再編および弱小メーカーの淘汰が始まると各方面から予想されています。

 そこで今回は、2017年の中国新エネ車、とりわけ比率の高いEV市場の各種統計を分析整理した上で、2018年度の展望について解説したいと思います。

差が開いていくEVとPHVのシェア

 2017年における新エネ車の世界販売台数は前年比58%増の約122.3万台。これに対し中国市場の販売台数は同53.5%増の77.7万台でした。世界市場に対する中国のシェアは約57.4%となり、実質的に新エネ車世界市場の過半数を中国が単独で占めている状態となります。