──よく東京に行くのは、東京のお客さんと打ち合わせをするからですか。

平鍋 はい、そうです。営業活動、広報や採用も含めて。

──やはり東京のお客さんが多いのですか。

平鍋 多いですね。圧倒的だと思います。

──東京集中という現状があるわけですね。

平鍋 あります。ソフトウェア開発に関してはかなりそうなっていて、ちょっと抗(あらが)えないですね。もちろん福井や他地区での仕事もあります。

 ただ、東京のお客さんとの打ち合わせや社内の拠点間のリモートミーティングは、以前よりずいぶんやりやすくなっています。最近のテレビ会議システムはすごいんですよね。このビルと東京支社・沖縄事務所を2回線つないでいるんですが、ほとんどストレスなくテレビ会議ができます。

 とはいえ、ソフトウエア開発ではどうしてもコミュニケーションの行き違いとか出てきますから、お客さんと顔を見て仕事をする必要があります。直接会うことは今でも重要で、それなしにはたぶんこの仕事はできないだろうなと思っています。

──でも、福井に本社を構え続けるわけですね。

平鍋 福井には地元の仕事がありますから。今でこそ当社は「Rubyとアジャイルの永和」として知られていますが、もともと金融、医療システムの開発という基盤があったんです。特に地域の医療機関のシステム導入やサポートは大きな柱になっています。愛知や静岡のお客さんに向けた組込みシステム開発も手掛けていて、これもほとんど福井で仕事をしています。

会社の成長とともに社員の幸せ

──ソフトウエア開発の仕事は苛酷だといわれ、「新3K」なんていわれることもあります。エンジニアの働き方を変えていきたいと思いますか。