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東京都庁から南西方面の眺め。

 東京都庁を中心に、副都心として進化し続ける新宿区。1698年6月、甲州街道に「新しい宿」として誕生した「内藤新宿」という宿場町が「新宿」という名前の由来です。

 高層ビル群が集まるビジネス街の印象が強く、住宅地としての印象は薄いかもしれませんが、「SUUMO住みたい街ランキング2017」居住都県別の東京都民ランキングでは9位と、実は東京都民からもなかなかに人気のエリアなのです。この評価は交通の要、新宿駅が存在するというアクセスの良さからだけではないでしょう。

 例えばビジネスマンが忙しく闊歩する西新宿と、どことなく混沌とした雰囲気のゴールデン街や歌舞伎町周辺では、同じエリア内でも受ける印象がまったく異なります。また新宿は、駅から少し離れると、意外なほどに昔ながらの街並みが残されています。このように場所や時間帯によって全く違う印象を見せる「懐の深さ」も、年齢や職業問わず多くの人々に支持される理由なのではないでしょうか。

 そんな新宿も、今まさに再開発の真っ最中。利便性の追求や災害対策など様々な目標のもとに、各取り組みが進められています。

世界一の利用客を誇る新宿駅

 新宿駅はJR東日本、京王電鉄、小田急電鉄、東京メトロ、東京都交通局(都営地下鉄)の5社局が乗り入れるターミナル駅で、通勤ラッシュ時のすさまじい混雑具合は世界的に有名です。一日の平均乗降客数は360万人を超えると言われており、ギネス認定されています。さらに西武新宿駅や新宿西口駅まで含めると370万人超とも言われており、これは国内市町村で最大規模となる横浜市の人口に匹敵する数となります。

 人が多いだけでなく、その複雑な構造ゆえに都内では東京駅、渋谷駅と並び有数の迷路、魔境とも言われる新宿駅。「新宿ダンジョン」(PUMO)というタイトルのゲームソフトまで発売されるほどに、初心者が目的の出口に辿りつくのは困難とされています。