「アップルウオッチ」予約開始、都内販売店に行列

オーストラリア・シドニーのアップルストアで、発売前公開された腕時計型端末「アップルウオッチ」を試す人(2015年4月10日撮影)。(c)AFP/Peter PARKS〔AFPBB News

 スマートフォンの普及によって、携帯電話機市場の勢力図や、私たちを取り巻く社会の様相は様変わりした。そのきっかけをつくったのは、今からほぼ11年前に発売された「iPhone」だ。

 そして、このiPhoneを手がける米アップルは、腕時計市場をも変えてしまうのかもしれない。

Apple Watchは800万台、スイス時計は680万台

 英国の市場調査会社カナリスの推計によると、昨年(2017年)10~12月期における「Apple Watch」の出荷台数は800万台だった。

 スイス時計協会(FH)が公表しているデータを見ると、この期間におけるスイス製腕時計(オメガやスウォッチ、ロレックスなどの合計)世界出荷台数は、680万台にとどまり、Apple Watchを下回った。

 ドイツの調査会社スタティスタが作成したインフォグラフィックスを見ると、分かりやすい。

 Apple Watchの出荷台数は、昨年の4四半期、いずれも前年実績を上回り、年間で5割以上増えた。

 これに対し、スイス時計は、すべての四半期で前年実績を下回り、年間で4.3%減少した。

 昨年1年間の出荷台数を見ると、Apple Watchが1840万台、スイス時計が2430万台。依然、スイス時計の方が多い。しかし10~12月期のような傾向が今後も続けば、Apple Watchは年間ベースでもスイス時計を上回りそうだ。