また大手旅行会社では、b→dashが過去のデータをもとに、どの層に向けてどんな内容のメールを、どんなタイミングで送るかを割り出し、自動でメールを送るように設定したところ、メール経由での売上が従来のやり方の2倍以上になった。

 「b→dashは、労働生産性を、データテクノロジーで飛躍的に高めて、『働き方改革』を推し進めていくためのプロダクトです」

 b→dash開発に込めた思いを、安部CEOはそう力強く語る。

 同時にリリースした「b→dash Lite」は、「b→dash Prime Update」の機能を生かしつつ、中小ベンチャーに必要な機能に特化することで、簡易で安価な利用を可能にしている。その特徴は、①安価に、②すぐに、③簡単に、の3つ。

 月額5万円から利用可能で、過去数百社のデータ活用により、導入から成果創出までの期間をこれまで91日から7日に短縮。

 エンジニアやデータサイエンティストがいない企業や部署でも扱えるほど簡単に扱えるものに仕上げたことで、これまでコストや工数、リテラシーなどの問題で、データ活用ができなかった中小ベンチャー企業にも、手軽に始められる内容になっているという。

 実際に「b→dash Lite」の作業手順を見てみたが、マーケティング施策を設定する作業も、メニューを選択するだけのシンプルな操作で設定ができるため、専門のリテラシーがない人にもすぐに使えそうだ。

 さらに、今後フロムスクラッチでは、アクセンチュア、電通、博報堂、サイバーエージェント、DeNA、NTTコミュニケーションズなど、大手企業12社とパートナーシップを結び、共同研究・提供を行っていくことも明らかにした。

 同じ発表会の席上には、タクシーや駅などで流される予定のCM動画に出演する、ブランドキャラクターの笑いコンビ「おぎやはぎ」も登場。

 データに翻弄されるマーケターの役を演じる2人の動画が披露された後、2人が撮影の秘話やサラリーマン時代の体験談を語る一コマもあり、「働き方改革が進むよう、僕たちも応援している」とのメッセージを送った。