データ活用にかかる面倒な作業の
ほとんどを削減

 多数の取材陣が集まった記者発表の会場で、フロムスクラッチの安部泰洋代表取締役CEOは冒頭、膨大な作業に忙殺されているマーケターの実態とともにその問題点を提起し、その解決策として「b→dash Prime Update」を紹介した。

 今回のアップグレードで実装された4つのコア・テクノロジーとは下段のとおりだが、各項目で明らかにされた成果(数字)には目を奪われる。

●Data Preparation Engine(データ プリパレーション エンジン)

 データ設計の自動最適化を支援するデータ予測整形エンジン。これまでエンジニアがMA導入のために185時間かけて実施していた前処理工程を、AIによって自動最適化することで20時間に短縮。作業工数を80.3%削減。

●Data Reactor(データリアクター)

 過去累計3TBのデータ統合処理プロセスをAIが学習し、データ統合業務を自動最適化する技術。エンジニアが要していた133時間の作業が8時間に短縮。作業工数の94%以上を削減。

●Data Pallet(データパレット)

 データの変換時に必要だった「SQL業務」を不要にする、高速クエリ生成技術。エンジニアが要していた123時間の作業が1時間に短縮。作業工数の99%を削減。

●Data Learning Drive(データ ラーニング ドライブ)

 データの取得から統合、活用までをワンプラットフォームで学習し続けることで、チャネルや施策、タイミングを横断したプロモーションの自動最適化を行う。世界唯一の自己学習プラットフォームで、施策のPDCAサイクルを自動最適化する。

 上記にあるとおり、これまでマーケティング担当者が時間と労力をかけて行っていた導入にかかる作業のほとんどが自動化され、さらには社内にある雑多なデータ統合も、個々の顧客に向けた複雑なマーケティング施策も自動最適化されるという。

「b→dash Prime Update」を紹介する安部泰洋CEO(フロムスクラッチ提供)