本格的なビッグデータ時代が到来した。東京五輪が開催される2020年には、ネットに繋がるデバイスが500億台を超え、1兆個のセンサが世界を覆う(図1)。その結果、人類が生み出すデジタルデータは指数関数的に増大し、2020年には44ZB(ゼータバイト、10の21乗)になると予測されている(図2)。

図1 IoTの時代がやってきた(2020年の世界)
図2 指数関数的に増大するビッグデータ
出所:総務省「ICTコトづくり検討会議」報告書

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 このようなビッグデータをストレージし、このデータを人工知能(AI)が解析して、未来予測を行い、ビジネスに役立てる時代が急速に進行している。そのため、大量のデータセンターが必要となっている。米国では、2016から2017年の1年間で、データセンターへの投資額が4倍に増えたという(日経新聞1月10日)。さらに2018年は、その投資額が数倍以上に増えるだろう。