「不浄な」犬の置物は店内に 戌年の春節迎えるイスラム教国マレーシア

マレーシアの首都クアラルンプールのチャイナタウンで、春節(旧正月)を前に店頭に並べられた犬の飾り物(2018年1月26日撮影)。(c)AFP PHOTO / MOHD RASFAN〔AFPBB News

 「Make America Great Again!」

 「America First」を掲げるドナルド・トランプ政権発足から1年。移民政策、パリ協定脱退、エルサレム首都問題などが国際秩序に混乱をもたらし、北朝鮮との非難の応酬で世界を困惑させ、「フェイクニュース大賞を発表」するなどメディアとの対立姿勢も続き、その政策、言動は、世を騒がせ続けている。

 その一方で、減税、規制緩和などの政策もあってか、株価は上昇、失業率も低下し、40%弱とはいえ堅固な支持層に政権はささえられており、社会の分断が収束する気配はない。

米政権暴露本「Fire and Fury」がバカ売れ

 その「1周年」に合わせるように、政権内幕暴露本「Fire and Fury : Inside the Trump White House」が刊行され、超ベストセラーとなっている。

 ジャーナリスト、マイケル・ウォルフが200人以上の関係者に取材、「陰の大統領」とさえ呼ばれる存在だったスティーブ・バノン元主席戦略官・上級顧問をはじめとして、多くの側近の「idiot」「dope」「Like a child」といった辛辣な言葉が引用されている。

 大統領職への適正に疑問を呈する内容に、早速、トランプ大統領は「Michael Wolff is a total loser」「Sloppy Steve has been dumped like a dog」などとツイッターに投稿し反撃している。

 かつてハリー・S・トルーマンが「If you want a friend in Washington, get a dog」と語ったように、歴代大統領には国民にも人気の「First Dog」がいたが、トランプ大統領は飼う気はないようだ。

 しかし、罵倒する言葉として、「Dog」という言葉はよく使う。

 まさに「飼い犬に手を噛まれる」形となった大統領だが(一方のバノン氏も同じ気持ちでいるかもしれない)、トランプ劇場はさらなる波紋を呼ぶ台詞を聞かせてくれる。