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テクノロジー
2018.01.13

反撃の狼煙を上げる「日本製」音声認識AI
日本産の音声アシスタントはGoogle、Amazonに太刀打ちできるのか

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圧倒的ユーザー数を誇るヤフーの「Yahoo!音声アシスト」

しゃべってコンシェルに続き2012年4月2日にリリースされたのが、ヤフーの「Yahoo!音声アシスト」(登場時の名称は「音声アシスト for Android」)。こちらも検索の他、特定のアプリを起動したりスマートフォンの設定を変更したりといったことを音声で行なうことができる。

ヤフーが音声アシストや「音声検索」などの音声認識サービスに利用しているのは自社開発の音声認識エンジン「YJVOICE」。2015年には開発にディープラーニングを導入して認識精度を大幅に向上させた。

人間味を感じさせる返答を多数用意して話題となったSiriや、既存の有名キャラクターを利用できるしゃべってコンシェルに比べると、音声アシストはどちらかというと実用性を重視して開発された印象を受ける。

しかし、音声アシストは2017年3月に新しく「雑談bot機能」をリリースした(※2)。単に音声アシストと雑談がしたいという需要の高さを受けてのものだけでなく、サービス全体の対応語句を増やすことで、より自然な日本語のやりとりをできるようにする狙いもあるのだろう。

早くから連続した雑談にも対応するなど、この点を重視していたしゃべってコンシェルに比べると数歩遅れている印象を受ける。だが、国内シェアの拡大を考えた際、ヤフーには大きな強みもある。

それは、一言で言えば日本人ファンの多さだ。特に中高年以上のネットユーザーの中には、根強い「GoogleよりYahoo!」派も多数存在する。加えてYahoo! JAPANは単なる検索サイトではなく、日本最大のポータルサイトである。そこを入り口として展開している各サービスにも、多くのファンを抱える人気サービスが多数存在する。データを見てみよう。

ニールセンが2017年12月19日に発表した、2017年の日本におけるPCとスマートフォンの2スクリーンでのインターネットサービス利用者数ランキング(※3)によると、PCでの利用者数トップは「Yahoo! JAPAN」で、平均月間利用者数3,377万人。スマートフォンからの利用者ランキングではGoogleに次いで2位となっているが、それでも平均月間利用者数は5,631万人だ。

(画像はプレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより引用)

 

IoT Today読者の中にも、インターネットでニュースを見ようと思った際はまずYahoo! Japanのトップページを開く、というユーザーもいるのではないだろうか。たとえ「検索はGoogle派」であっても、だ。

これだけの利用者がいるということは、国内で相当なブランド力を保持しているということ。今後のサービス展開次第では、現状GoogleやAmazonがカバーできていない多くのユーザー層を取り込める可能性があるということだ。

日本人は、家電を音声操作することに対し抵抗を感じる傾向にある。それに伴い、スマートスピーカーの普及もさほど進んでいない。今、国内で音声アシスタントの利用率を高めていくには、単に高品質なサービスを提供するだけでは足りないのだ。まずはユーザーの音声操作への抵抗感をできる限り取り去る必要がある。

その点、国内で圧倒的な支持を受けるYahoo!のサービスであれば、「(Yahoo!なら)安心」「使ってみても良いかも」と思わせる力がある。あまりネットリテラシーの高くない、今「スマートスピーカー」と聞いてもピンと来ない中高年層にもアプローチできる可能性を秘めているのだ。

加えて、ヤフーはディープラーニングに特化して自社開発されたスパコン「kukai」を保有していることにも注目したい。kukaiはYJVOICEへの活用も想定されているので、YJVOICEを利用している音声アシストの精度も今後飛躍的に向上する可能性がある。

データ収集とそれを活用したプラットフォーム構築を手堅く進めているドコモと、起爆力を秘めているヤフー。どちらの音声アシスタントも、まだまだ伸びしろを感じさせる。

次回以降、独自路線を進むシャープの「エモパー」についても同テーマで考察していく。

※2 音声アシスト×AI(人工知能)―革命的新機能実装の舞台裏―(第1回プロローグ編) - Yahoo!検索ガイド - Yahoo! JAPAN

※3 TOPS OF 2017: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2017年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表~

JBPRESS

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