イワネツ氏の嘆願書は町の一等地の不動産の10%が中国人デベロッパーに買い上げられたと主張しているが、シンコフ氏は「10%というのは大げさだ、それよりずっと少ない」と話している。

 だが、中国人の団体ツアーは必ず、世界一深い淡水湖のバイカル湖が、唐朝、漢朝には中国の一部だったと観光客に伝えるようにしていると、シンコフ氏は指摘する。

 「ここの人たちは、これは中国人が取り返したがっていることを意味すると言っている」

 実際、中国の観光ウエブサイトには、バイカル湖はかつて中国の一部だったと謳われている。

 中国の旅行代理店カッシアは、中国の過去を振り返るバイカル湖旅行を宣伝している。「漢朝の時代には北海と呼ばれていた・・・歴史上、長きにわたって中国領の一部だった」とある。

 中国人観光客は、ロシア側のホストからおおむね友好的な歓迎を受けたと報告している。シベリア観光では伝統的に閑散期に当たる冬場は特にそうだ。

 上海出身のビデオプロデューサー、シェン・ツェファンさんは、先月、有名な凍りついた湖と壮大な雪景色を見ようと、バイカル湖を訪れた。敵意を向けられることは全くなかったと言う。

 「私が行った時は、観光客がほぼ全員、中国人でしたよ」

By Charles Clover and Archie Zhang in Beijing
 
© The Financial Times Limited 2017. All Rights Reserved. Please do not cut and
paste FT articles and redistribute by email or post to the web.