だが、こうした局地的な緊張は、両国指導者の外交努力と相容れず、芽が出かけた中ロ疑似同盟の全体構想を妨げる恐れがある。

 中国の王毅外相は先月モスクワを訪問した際に、中ロ両国には「この1年、ハイレベルで継続的に運営されてきた、協調の包括的戦略パートナーシップ」があると述べた。

 ロシアとしては、ウクライナ侵攻後の欧米の制裁によって打撃を受けた自国経済を助けるために、中国からの投資を必要としている。

 一方、中国はユーラシア全土にインフラを構築する「一帯一路」戦略の一環として、ロシアや他のユーラシア諸国への投資を優先事項に据えている。

 だが、地方レベルでは、相互不信と文化的な無神経さが両国首脳の慎重な外交努力を帳消しにしてしまう恐れがある。

 リストビャンカ自治体の法務部門トップを務めるビクトル・シンコフ氏は、この町での中国勢の不動産開発が住民の怒りを買ったと言う。

 「住民は本当に、中国人がここですべてを買い占めることを心配している。中国人は巨大なホテルを建設している。外観を取り壊し、変えていく。中国の広告が至る所にあり、フェンスからぶら下がっている」