(英エコノミスト誌 2017年12月23・30日合併号)

ネパール、中国企業と国内最大の水力発電所建設へ

ネパール・カトマンズの夜景(2017年1月19日撮影)。(c)AFP/BIKASH KARKI〔AFPBB News

モルディブ、ネパール、スリランカはもう以前ほどにはインドの言うことを聞かない。

 中国の王毅外相は12月、中国は国際問題における勢力圏というものを「認めない」と語った。

 インドの首都ニューデリーでなされたこの発言は、中国があまり外交的でない他の手段によってますます明確にしている主張をさらに強調するものだった。中国が本当に認めないのは、インドが勢力圏を維持することなのだ。

 世界最大級の山々によってアジアの他の国々から隔てられているインドは、自らの名を冠した亜大陸に棲む象のような存在である。

 長年敵対しているパキスタンは別として、近隣の小さな国々を、まさに米国がカリブ海諸国に対するのと同様なやり方で易々と支配してきた。

 近隣諸国の方は、文句を言ったり、気が利かない兄貴分に腹を立てたりすることもあるかもしれないが、基本的にはインドの邪魔をしないようにしてきた。

 ところが最近では中国がこの地域にますます大胆に進出し、インドの影響力に挑戦するようになっている。

 ここ数週間の動きを振り返ってみよう。スリランカは12月9日、同国南部の戦略的に重要な港を、中国政府が支配する企業に貸し出した。期間は99年間だ。

 同じ週にはネパールで、共産主義を掲げる2政党のグループが総選挙で勝利を収めた。この2党は選挙戦で、中国との関係を強化する一方でインドとは少し距離を置くべきだと主張していた。