金正恩氏、白頭山に登頂 北朝鮮

北朝鮮・両江道の白頭山を訪れた金正恩朝鮮労働党委員長。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が配信(撮影日不明、2017年12月9日公開)。(c)AFP PHOTO/KCNA VIA KNS〔AFPBB News

(英エコノミスト誌 2017年12月16日号)

 日本の本土四島で最も小さな島である四国は、仏教徒の巡礼路があることで知られている。88か所の寺院をすべて回れば、2か月を要する旅になる。

 巡礼路は、街の中を通り抜けることも岩だらけの海岸沿いを行くこともあるが、大半が内陸の緑豊かな山脈に連なる山の間を通っている。中国の画巻に描かれているような風景が広がるところだ。

 日本の仏教寺院は山の上に建っていることが多い。その頂上を目指して歩いて行くと、空に向かってほとんど垂直に登っているのではないかという感覚に襲われる。

 息を切らして、平衡感覚もゆがんだ状態でたどり着くことに参拝の意義があるかのようだ。

 小さな谷あいの木立に囲まれた鐘楼で、静寂の中、神々に訪問を知らせるために鐘をつく。すると、自分はちっぽけな存在だが大きな力の懐に抱かれているのだという、決して不愉快ではない気持ちになる。

 仏教徒にとって、サンスクリット語の古い文献に記された伝説の山の王国「シャンバラ」には、純粋で幻想的な至福の土地という魅力がある。

 モンゴルの人々が2月に祝う旧正月では、どの羊飼いのゲル(円形のテント)でも、低いテーブルが重みできしむほどの食べ物を用意する。

 脂ののった羊の丸茹でという御馳走のほかに、ビスケットとお菓子を積み重ねたピラミッドを作り、シャンバラの山々に思いをはせる。