(英フィナンシャル・タイムズ紙 2017年12月19日付)

南ア与党ANC、新議長にラマポーザ副大統領選出

南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)の新議長に選出されたシリル・ラマポーザ副大統領(2017年9月25日撮影)。(c)AFP PHOTO / Glyn KIRK〔AFPBB News

 結局、南アフリカ共和国の与党アフリカ民族会議(ANC)は自党を保存する道を選んだ。

 アパルトヘイト(人種隔離)政策廃止後の同党の歴史上、最も重要な選挙と呼ばれた議長(党首)選でシリル・ラマポーザ副大統領が勝利を収めた今、2つの疑問が浮上する。

 1つ目は、労働組合の指導者から大富豪のビジネスマンとなったラマポーザ氏はANCの名声を危機から救い、政権与党の座を維持できるか、という問題。

 次に、何千万人もの南アの庶民にとってはるかに重要なのは、どんなタイプであれ、政府というものが期待感を生み出せるかどうか、だ。

 ラマポーザ氏の勝利により、ANCが存続できる可能性が高まった。少なくとも2019年の次期議会選挙後の5年間については、そう言える。

 ANCは最近の選挙で危険なほど支持率を落としてきたが、ラマポーザ氏の下で再び勝てる可能性がある。

 昨年の地方選挙では、ANCの得票率が54%に低下し、同党は商都ヨハネスブルクを含む大都市3か所で支配権を失った。だが、ラマポーザ氏は再生の展望を示すことさえできれば、支持率を下支えするだけでなく、高めることもできるだろう。