アップル、楽曲認識アプリ「Shazam」を買収

楽曲認識アプリ「シャザム」の画面を映したiPhone(2014年3月17日撮影、資料写真)。(c)Danielockwoldt/dpa〔AFPBB News

 米アップルが、音楽認識アプリ「Shazam(シャザム)」を手がける、英シャザム・エンターテインメントを買収することが明らかになった。12月10日に、さまざまな海外メディアがこの買収に関する観測を伝えていたが、11日になって、アップルが認めた。アップルが企業買収について明かすことは少なく、今回のメディア取材への対応は異例のようだ。

Shazamの利用者数は10億人

 Shazamは、街角で流れている音楽や、テレビなどで流れる音楽を聞き取り、それがどんな楽曲なのかを認識し、教えてくれるアプリ。アプリ内では、認識結果に基づき、YouTube動画から同じ楽曲を探して表示したり、アップルなどの音楽サービスで、再生したり、購入したりできる。

 アップルはシャザムと、アップル製機器に備わる音声アシスタントサービス「Siri」でも連携している。この場合、利用者は、Shazamアプリを使わなくてもよい。Siriを起動し、「この曲は何?」と尋ねる。するとSiriが「もう少し聞かせてください」などと返事をしたあと、5秒ほどで楽曲名、歌手名、画像を表示。これに合わせ、「iTunes」や「ミュージック」などの音楽アプリを立ち上げ、同社の音楽配信サービス「Apple Music」で聴けるようにする。

 シャザムが英国でこの音楽認識サービスを始めたのは2002年。当初、利用者は携帯電話でシャザムの専用番号に電話をかけ、楽曲を聞かせて認識してもらい、その結果をテキストメッセージで受け取っていた。

 同社は2004年に米国でもサービスを始めたが、この時点でまだ利用者は少なかった。それがブレークしたのは、アップルが初代iPhoneを発売した翌年の2008年。この年、シャザムがスマートフォン向けのアプリを開発して公開すると、利用者は右肩上がりで伸びていった。

 シャザムの2015年10月時点における利用者数は7億5000万人。同社はその後の利用者数を公表していないが、ドイツの市場調査会社スタティスタは、2016年末時点で10億人に達したと推計している。また、2016年9月時点の1日当たりのアプリ利用回数は2000万回、1日当たりに楽曲を認識した回数は300億回に上ったという。