台北の街並み。台湾の日本への好意に甘えて問題を起こす日本人が少なくない(資料写真)

 12月9日、台湾のフラッグキャリア・中華航空の機内で日本人男性客3人が暴れ、空港に引き返した後に台湾当局に拘束された事件が起きた。以下、現地紙の報道をもとに、彼らのご乱行(らんぎょう)をより詳しく見ていこう。

 事件が起きたのは現地時間9日午後1時55分に台北桃園空港を離陸した中華航空CI835便の機内だ。福岡から台北乗り換えでバンコクへ行こうとしていた30~40代くらいの日本人男性3人は、台北までの機内や桃園空港内でも免税店で購入した酒を散々に飲んでいたらしく、さらに当該フライトの離陸前の機内でも飲酒を続けていた。

 離陸時の安全管理の目的から、CAは男性3人に注意を与え、酒瓶を機内預かりに。だが、3人はなおも別に持っていた酒を飲み続けたという(酒種は不明だがハードリカーだったようだ)。機内では酒が回りやすいため、相当に泥酔したことは間違いない。

 決定的な事件が起きたのは、機体が水平飛行に入り澎湖島上空に差し掛かった午後3時頃だ。飲んでいい気分になった彼らの1人が、なんと席に座ったままタバコに火を付けた。さすがにこれはマズいと同乗の友人が止めたが、彼はトイレに移動して喫煙を続けた。

 当然ながらCAから強い注意を受けたが、日本人男性3人は吸い殻を確認しようとしたCAと揉み合いになり騒ぐなどして抵抗。騒ぎの報告を受けた機長は桃園空港に引き返すことを決定し、3人は空港で警察に引き渡された。結果、運行に4時間半の遅れが出て260人が足止めを食らった。