だが、ジンバブエでの変化は、マドゥロ氏の支配がどんなふうに終わり得るかも示唆している。

 1つ目は、超大国の支持を失うことの重要性だ。

 中国はムガベ氏の失脚に一役買ったことを激しく否定した。だが、同氏のスパイが作成し、ロイター通信が確認した諜報報告書は10月30日、「中国とロシアは交代を求めている・・・彼らはムガベのリーダーシップにうんざりしている」と書いていた。

 同じことがベネズエラでも起きる可能性がある。

 中国はベネズエラの膨大な埋蔵エネルギー資源に戦略的な利権を持っているが、それも資源が地下から掘り出される場合に限られる。実際には、生産量は急激に減少している。

 これはエネルギー価格を下支えし、世界最大のエネルギー輸入国として、中国の地経学的な利益に反する。ベネズエラに200億ドル貸しつけている中国は、これ以上、ベネズエラ政府を救済する気がないことを示してきた。

 2つ目は、体制インサイダーの重要な役割だ。

 ジンバブエでは、大統領退陣を促す機運は、野党や街頭ではなく、むしろ権力の回廊の内部から出てきた。