だがその一方で、今回のミサイル発射の直後に上院共和党の有力メンバーであるリンゼー・グラム議員が「北朝鮮の核武装を止めるためには戦争しかないとなれば、米国はそうするだろう。もし情勢が今のまま変わらなければ、私たちは間違いなく戦争へと向かうことになる」と発言したことも報じていた。

「ミサイル基地を攻撃して破壊せよ」

 ワシントンの専門家たちの間では、今回の新型ミサイル発射を契機として、北朝鮮への「限定的な軍事攻撃」を提案する声も増えてきた。

 たとえば、ワシントンの大手研究機関AEIの安全保障専門の上級研究員マーク・ティーセン氏は11月29日、「トランプ大統領は、今回、北朝鮮が新型ミサイルを発射した基地を攻撃して破壊すべきだ」という題の論文をAEI機関紙に発表した。ティーセン氏はジョージ・W・ブッシュ元大統領やドナルド・ラムズフェルド元国防長官の補佐官として働いた経験のある共和党系の専門家である。

 同氏は、今後、米国を狙うような同種の長距離ミサイルの発射を止めさせるために、 すでにミサイルが発射された北朝鮮の基地をミサイルあるいは空爆で攻撃して、もし同じような発射実験をすれば同じような攻撃をすると宣言すべきだ、と唱える。

 そして、全面戦争に発展することは避けるために、攻撃はあくまでもミサイル基地に限定されることを北朝鮮に明確に伝えるよう提案していた。